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下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 53(5), p.1602 - 1605, 1984/00
被引用回数:9 パーセンタイル:70.68(Physics, Multidisciplinary)CaSr(CHCOO) 、 CaPb(CHCOO)の二つの強誘電相II、III間の相転移を、ダイアモンド・アンビルを用いた顕微鏡観察と誘電率の精密測定により再検討した。測定は、常温付近で圧力を変化して行い、一次相転移を通過して歪みを導入させないように注意した。Sr-塩では、0.680.10GPa、Pb-塩では0.600.10GPaで室温において光学的一軸性から二軸性へと変る相転移が見られた。誘電率測定との対象の結果、この転移はPb-塩ではIII相への転移に対応するのに対し、Sr-塩では新に見出された高圧相IV相への転移であることが明らかになった。この結果、Pb-塩のIII相はII相と同型でないこととなり、従前の見解は否定された。
下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 40(2), p.483 - 489, 1976/02
被引用回数:23極性結晶に起こり得る、対称性の変化を伴わぬ相転移を簡単な一次元模型によって論じた。自由エネルギーを自発分極の微少変化の幅級数として展開し、各展開係数の温度,圧力依存を仮定することにより、相転移に伴なう誘電率,自発分極,比熱等の異常を求めた。気-液型臨界点における各物理量の臨界指数,圧力-温度平面での誘電率等高線も求められた。この結果を強誘電性CaPb(CHCOO)のII-III相転移に適用し、誘電率の温度-圧力依存性,臨界点附近での異常を少なくとも定性的によって説明することが出来た。
下司 和男; 小沢 国夫
Journal of the Physical Society of Japan, 39(4), p.1026 - 1031, 1975/04
被引用回数:40強誘電性CaSr(CHC00),CaPb(CHC00)の相転移におよぼす静水圧の効果を誘電測定により調べた。Curie点(1気圧において、Sr-塩では9C,Pb-塩では60C)はいずれも静水圧と共に増大する。Curie点の初圧力係数は19.7deg kbar(Sr-塩),23.4deg kbar(Pb-塩)であった。II-III転移点(1気圧において、Sr-塩では-173C,Pb-塩では-88C)は圧力と共に上昇し、Ceの気-液型臨界点と似た臨界点に終る。臨界点はSr塩では(-35C,3.35kbar),Pb-塩では(-41C,1.73kbar)に存在する。
下司 和男; 小沢 国夫
Journal of the Physical Society of Japan, 38(2), p.467 - 470, 1975/02
被引用回数:16CaBa(CHCOO)の相図を温度:-100C~+200C、圧力:7Kbar以下の範囲で誘電率の測定から求めた。1気圧でみられるI、II、III相の他に4つの高圧誘起相IV、V、VI、VII相が見出され、相図は複雑である。高圧誘起相IV-Vの間の転移点において誘電率の著るしい極大がみられたがV相の共誘電性は見出せなかった。
大坂 俊雄*; 巻田 泰治*; 下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 38(1), P. 292, 1975/01
被引用回数:24CaPb(CHCHCOO)単結晶のc軸方向の焦電の測定を行なった結果、この物質は約60Cの転移点以下で焦電性をもち、室温相(II相)および低温相(-80C以下で安定、III相)は極性対称をもつことが知られた。これまでのx線解析の結果ではII相は点群Dに属するとされていたが、軽い原子の位置まで考慮すれば、点群Cに属さねばならないことが明らかになった。この結果はこの物質のI-II相転移が間接型強誘電体CaSr(CHCHCOO)の強誘電相転移と類似の機構によることを示唆している。
下司 和男; 小沢 国夫
Phys.Lett.,A, 49(4), p.283 - 284, 1974/04
CaPb(CHCOO)およびCaSr(CHCOO)のII-III相転移の圧力変化を誘電率の測定から調べた。Ceの-転移にみられる臨界点に類似した臨界点が-40.5C、1.75KbarでPb-塩に、-33C、3.4KbarでSr-塩に存在することが見出された。